絨毯の敷き方のアイディア
- ROUME 上木原

- 2018年5月24日
- 読了時間: 4分
こんにちは。今日の福岡は快晴! 午後から黄砂の襲来が来るかもとのことだったのですが、今のところはそれほどひどくなくてほっとしています。絨毯虫干ししようかなー。
仕事柄、インテリア写真が大好きで、それを探してネットをふらふらしているのですが、特に絨毯をカッコよく、あるいは面白く敷いている写真になかなか出会いません。
日本のサイトでは、絨毯が有用アイテムであるはずの「エクレクティックスタイル」「ボーホースタイル」で検索しても出てこないんですよねー……。
まあ仕方がないといえば仕方がないです。日本はやはり長く畳を愛用してきた国であり、絨毯というか敷物自体の使い方はまだまだ発展途上、のびしろがいっぱい! なのですから。
だから、そういった写真や使い方を求めると海外のサイト、インテリアが多くなるわけです。
その中で、最近「すごいなー」と思ったのがこれ。

The Interior Collectiveの「4 Colorful Rugs to Incorporate In The Dining Room」という記事の中の一枚です。
白を基調としたダイニングの中で落ち着いた赤が映えて、コントラストの鮮やかなインテリア。でもそれだけなら、わりとよくあるパターンです。白x赤、モダンxトラディション(ペルシャ絨毯)というミックススタイル。でもですね。
よく見ると、この絨毯……2枚あるぞ……!!
手前と奥と、端っこがよく見えてないので推測ですが、たぶんきっちり同じ大きさの絨毯を2枚、並べているんですね……!
手前は多分シラーズの絨毯で、奥はちょっと遠目で判断が難しく断言できませんが、曲線が左側に見えるので、都市部、もしくはちょっと田舎の方の絨毯かなあ。
こうやって2枚をくっつけて使えば、記事にもあるのですが、模様替えがとっても効率的です。ばらばらにして別のところで使えば、部屋も家も、がらりと印象を変えられるでしょう。大きいサイズが必要なときにはくっつけて、そうでないときはバラで使う。一石二鳥ですね。
ただ、くっつけて違和感のない2枚を選ぶのは至難の業だと思います……。
まずサイズ。同じサイズじゃないと、並べた時に違和感が出てしまいます。
次に色合い。並べて違和感なく、気持ちよく共存できる色をしているか。
これが本当に難しいんですよ。
同じ「赤」というくくりの色でも、産地によって染料や媒染は全く違います。さらに、できてからどのくらいの年月がたっているかによって、色の深みやコクも全く違ってきます。
そしてデザイン。これも、並べてしっくりくる組み合わせというのは難しい……。柄のシャツと柄もののボトムスを合わせるのが難しいのと、たぶん理屈は同じ(のはず)です。
こういう条件を満たす組み合わせは本当に稀で、一番無難なのはペア(同じ工房で同じときに同じデザインで織られた兄弟のような絨毯のことです)をもってくることですが、じゃあペアの絨毯がホイホイ出てくるかってそんなことないんですね! これがね!(ヤケ)
それに、ペアだと無難でまとまりよく収まりますが、バラにした時や並べた時の面白さってやっぱり弱いんですよね。1+1=2。うまくやれば1+1が5にも10にもなることを知っていると、ちょっともったいなく思ってしまいます。
この一枚の写真だけなので、色味やデザインが違和感なく収まって5や10になっているかどうかはちょっとわからないんですけど、シラーズといったビレッジ系の絨毯で、サイズと色合いを違和感なくおさめていることがまずスゴイ。どれだけ探して、どれだけ合わせたのかと思えば、頭が下がります。
現場で見てみたかったなあ。
ぴったりくっつけるというところで特にハードルが高くなっていますが、実は同じ部屋に複数の絨毯を敷くときも同じことが言えます。
同じ部屋にあって、互いが喧嘩していないか。ひきたてあっているか。
私たちはこれを「お見合い」と言うこともありました(笑)
まったく違う産地の絨毯なのに、「ああ、君のお相手はこの子しかいなかったんだねー」と思える組み合わせって、ちゃんとあるんですよね。不思議です。
縁は異なもの稀なもの。
そのおうちに、インテリアに、「この絨毯しかいない」という一枚を納められる喜びというのは、絨毯を扱う者としては、格別なものです。
絨毯に限らず、物を販売するのは、その喜びを味わいたいからかもしれないなあと、思ったりした一枚でした。



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