トルクメニスタンの絨毯・1
- ROUME 上木原

- 2022年12月5日
- 読了時間: 3分
こんにちは。イベントの後の納品や事務処理などで少し間があいてしまいました💦
今日からは、イベントに連れて行った絨毯たちについて、つれづれ書いていこうかなと思います。
べっぴんさんぞろいだったので、ちょっとお見せしたい気持ちもあったりします(笑)
順番は、ほぼイベント会場に展示した順番通りになる予定です(変わるかもしれませんが)。
まず、最初の絨毯はトルクメニスタンの絨毯です。
ペルシャ絨毯展でトップバッターがトルクメン(トルクメニスタン)ってどうよ!? と内心思いもしましたが、この絨毯、色合いがとても赤でとても華やかだったので、つい……。
会場写真の、入り口向かって一番左に飾っていた絨毯です。
前回の「会場の様子」で全体像は見られるかと思います。
トルクメニスタンはイランの北側に位置する国で、カスピ海の東岸に広がっています。
名前からもちょっとわかるように、テュルク族、トルコ系の遊牧民やその子孫たちが多く住む国。国土のほとんどが砂漠で、イランやアフガニスタンの近くだけ比較的雨も降る気候帯となります。
トルクメニスタンの絨毯は、鮮烈な朱色が特徴です。
イランもそうですが、こういった乾いた気候帯って鮮やかな色が本当に映えます。
朱色といっても細かい違いはいろいろあって、ピンクにも見えるような薄い、褪せた赤もあれば、原色に近い赤もあります。今回展示したトルクメンは、濃いめの茶色のニュアンスが感じられる、どちらかといえば上品な感じのトルクメンでした。原色! って感じの赤もいいですが、わずかな枯れ感のある大人っぽい赤は大好きです。
とはいえ、トルクメンの中での比較なので、色としては本当に赤い(笑)!

デザインは、トルクメンとしてはとてもオーソドックスなオールオーバーデザインです。
ギュルといわれる、ひし形をベースとした文様(この画像だと、赤と黒の台形を取り囲む白と薄茶色のひとかたまりの部分になります)を、一面に繰り返していくパターンのデザインで、日本語で「総柄」といえばわかりやすいかもしれません。
同じ模様の繰り返しにより、どちらかというとシャープで硬質な雰囲気になります。

カメラの腕が良くないため、色がとっても変わって見えますが、同じ絨毯です……😢
縦糸がシルクになっていて、目の細かい絨毯になっています。1cmに目が8~9となっていて、一目がほぼ1ミリという細かさ!
トルクメニスタンの遊牧民にとって、絨毯は家計を支える大切な制作品でした。このような縦糸をシルクにしたハイノットの(目が細かい)絨毯は、顧客や市場のリクエストにこたえたものだとか。Haliというオリエンタルカーペットの専門誌ではそういった研究が主だったと記憶しています。
とはいえ、絨毯を作るすべての人たちができるというわけではないでしょう。
どうしても腕の良しあしはありますから、この絨毯は間違いなく、腕の良い織り子さんが制作したものだと思います。だって見てください、この織りを!

いい仕事だ……(うっとり)
この目の細かさだからこそ、パイル(毛足)は薄くても耐久性を損なうことがありません。
きっちりとパイルを叩き込み、目の詰まった状態にしているのも丈夫な理由です。
指先でさわってみるとふわりとした柔らかい感触ですが、てのひらで撫でると、しっとりとしたなめらかなさわり心地。えんえん撫でていたいこの魅惑のさわり心地……。
(次回に続く)


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