こんな絨毯の本を見つけました
- ROUME 上木原

- 2018年5月9日
- 読了時間: 2分
古本屋めぐりが趣味のひとつなのですが、先日、天神の古本屋さん(アート系の書籍や雑誌、カタログがけっこう充実していてお気に入り)でこんな雑誌を見つけました。

守屋健郎編『絨毯とタピスリー』1980年、読売新聞社
ペルシャ絨毯に限らず、南アジアからアナトリアにかけてのさまざまな敷物、日本や中国の緞通、ヨーロッパのタピスリーなどなど、織物全般についてさまざまな筆者が説明してくれていて、写真もいっぱい。豪華な本だなーという印象。
特に、メインコンテンツの対談では、作家の井上靖、画家の平山郁夫、近衛やす子(元内親王、三笠宮殿下のご長女ですね)がペルシャやトルコ、中国やウイグルの絨毯について自由に語っている様子が記載されています。
他にも大島渚映画監督や、ローマ関連の著作で有名な塩野七生もエッセイを寄せていて、当時の気合の入り具合がよくわかります。
1980年かあ……バブルだあ……(バブル後世代のため、実感はない)

載っている絨毯やインテリアの写真に関しては、正直、時代を感じるところがあります。
敷き方は今だったら、というか私だったらこうするなあと思うところがありましたし、なぜこのクオリティの絨毯を載せた!? って思うものも(正直に言えば)ありましたし、絨毯の基礎知識的な部分でも、研究が進み、もう時代遅れになっている感はありました。
でももう40年近く前のことですからね。
それよりも私がおもしろかったのは、筆者たちが現地で経験した絨毯にまつわるいろいろのエピソード!
40年も前だからこそ、今ではもう失われた風景を筆者たちは経験できていて、それがすごくリアリティがあるんですよ。特に、遊牧民の生活に関しては、この40年で劇的な変化を遂げていますから、こういうことがあったんだよと知れるのは、若輩の私にとっては貴重な経験でした。
以前、画廊に勤めていたとき、平山郁夫の作品を見ることがよくありました。
砂漠のラクダの作品が有名な、戦後日本画壇の重鎮。中国から西アジアにいたるまで、旅を繰り返した画家でもありました。著作も作品も多く、夢中になって見てまわったなあ。
その時のことも思い出したりして、楽しかったです。
インテリアアイテムでありながら、深く豊かな歴史と文化背景を持っているのが、絨毯の面白いところだと思いますが、その「歴史と文化背景」に焦点をあてている本ですので、そういったことに興味がある方におすすめします。
ただし、40年前時点での知識やインテリアだってところをご了解くださいね(笑)
あんまりない本なのかな? 次のイベントには持っていこうかと思います。
いやー、久々に古本でアタリをひきました!(笑)



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